ダンチヒの5グルデン銀貨についてその2

本日はダンチヒの5グルデン銀貨について書いて行きたいと思います。

本日取り上げるのは1932年に発行されたダンチヒの5グルデン銀貨です。国内でも殆ど出回る事は無いと思います。ダンチヒの詳細につきましてはこちらに記載しておりますので早速銀貨について見て行きたいと思います。

 

1932年 ダンチヒ 5グルデン銀貨です。

KM#157で発行枚数は430000枚と非常に多く発行されております。重量は14.8gとなっており前回取り上げた1923年、1927年のグルデン銀貨に比べると同一の5グルデンという額面ですが重量は25g→約15gと10g程重量が下がり小さな銀貨となっております。時期的に考えますと財政難やインフレの影響も大きいのかもしれませんね!ちなみに有名な銀貨ですとワイマールの3マルク銀貨と同程度の大きさになります。まぁダンチヒも非常に人気が高く有名な銀貨ですのでご存知の方の方が多いと思います(笑)

さて、カタログ価格はXFで1700USD、UNCで3500USDと高額になっております。基本的にダンチヒの銀貨は1923年が最も安価で手に入り年代が1935年に近づくほど手に入りにくくなります。

実勢価格は非常に変動的で具体例を挙げますと、今回の画像に取り上げさせて頂いた銀貨(状態は極美品程度)で2500USD程で取引されております。非常に高額ですね!!近代に発行された中型の銀貨ですとかなり上位に食い込む価格での取引だと思います。デザインもすばらしく未使用レベルでグルデン銀貨をコレクションできたら非常に綺麗だと思います。

なお、実はこの時期には前回取り上げた1923年、1927年の5グルデン銀貨と同じ図柄で重量は14.8gの銀貨も発行されています。

1932年に発行されたもう一つのグルデンです。

こちらも1923年や1927年と比べカタログ価格も高額になっております。

KM#156でKM#147の前回取り上げたコインと別の#がついています。発行枚数は430000枚で発行枚数自体は非常に多いです。1930年代はドイツ、ナチスの影響や2次大戦への進展など激動の時代の始まりの年ですね!カタログ価格はXFで1650USD、UNCで2750USDとなっており実勢価格はUNC(未使用)レベルですと5500USD程度とカタログ価格の1.5〜2倍程の金額で取引される事が一般的です。

この頃の銀貨は銀の純度も1920年代前半の銀貨と比べて低く、金属的な性質や時代背景からも状態が良く残っている銀貨が少ないです。そのためカタログ価格や実勢価格が発行枚数の割には高く維持されているのだと思います。現存数は実際にはカナリ少ないと感じております。

ダンチヒの美しいコレクションを見てみたいですね!!今回の記事がアンティークコインコレクションの参考になりましたら幸いです。

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